イヌやネコならともかく、ハムスターが人の言葉を理解できるのかどうか聞かれたら、一般的には「否」でしょう。
個体差は大きいですが、ハムスターは人の言葉を理解できると、私は信じています。
名前を呼ぶと反応することがある
飼っているハムスターの賢さと性格、飼い主が名前を呼んで接する頻度にも依存するので、名前を呼んだからといって、必ずしも反応するものではありません。
バカな子はいつまで経っても自分が呼ばれていることに気が付きません。
賢い子でも、飼い主が名前を呼んであげなければ、自分に名前があることなんて気づくことはありません。
餌を上げるときや、ケージから出して遊んであげるときなど、名前を呼んで話しかけていれば、名前を呼ぶと反応してくれるようになることがあります。
賢くて甘えん坊さんな子は、名前を呼ぶと反応してくれやすいです。
名前よ呼ぶと振り向いて、出してあげると甘えてくる子は、可愛いですね。
ハムスター人の言葉を理解しているとしか思えない思い出
これは二代目マリのときの話です。
私は夫の海外赴任に伴ってドイツに行くことが決まっており、実家で準備をしていました。
実家の自分の部屋でハムスターを飼っていました。
あと○日でドイツに行っちゃいからね。お前とはもうお別れなんだよ。一緒につれていきたいんだけど、つれていけないから、ここで大事にしてもらいなよ。
といったことを、毎日何度も話しかけていました。
毎日話しかけて、残り少ない日々を目一杯、ケージから出しては遊んでいました。
旅立ちの日!マリがいない!!
いよいよドイツへと旅立つ日が来ました。
最後のお別れの挨拶をしようとハムスターのケージを見ると、マリちゃんがいない!
マリは脱走名人です。
脱走しても、たいてい机の引き出しの中にある別荘か、ケージの巣箱に戻っていることが多いのですが、どういうわけかこの日は巣箱にも別荘にもいません。
家族総出で、家中を必死に探しました。
あらゆる隙間を探しました。
でも、なかなか見つかりません。
出立する時間は迫っています。
でも、マリが見つかりません。
時間が来てしまったので、マリの捜索を家族にお願いし、私は荷物を持って出発することにしました。
!!
ドイツに持っていく荷物を入れたボストンバックの中、私のお気に入りの服をボロボロにして寝床を作り、そこにマリがいました。
あ、見つかっちゃった。
お前も一緒にドイツに行きたかったのか…(号泣)
でもやはりドイツにハムスターをつれていくわけにはいかないので、マリは泣く泣く実家に置いていきました。
ボストンバックは一週間以上も前からそこに置いてあり、いつもは全開で置いてあったのにバックに入ることはなかったのに…、その日はわずか5cmほど開いていただけでほぼ閉まっていた状態なのに入り込むなんて…。
たまたま偶然その日に居心地の良さそうなボストンバックを見つけて入り込んだだけなのかもしれませんが、私には、どうしても一緒にドイツに行きたかったから荷物の中に紛れ込んだとしか思えません。
マリはとても賢い子で、懐いていた子でしたし…。
ものすごく、胸が痛みました。
マリは私がいつも話しかけていた内容を理解しており、お別れする日をわかっていたとしか思えませんでした。
ハムスターはイヌやネコのように鳴きませんし、自ら進んで甘えてくるようなこともそれほどありません。
ハムスターはイヌやネコと違い、自己表現の手段が乏しいだけなのかもしれませんが、やはり感情のある生き物です。
「どうせ人の言葉なんて理解しない」と思って話しかけないのではなく、愛情深く話しかけて接していれば、ハムスターも理解してくれるのだと、思った出来事でした。
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